特別展「生誕120年記念 牧野信一の心象風景」
小田原文学館で秋の特別展を開催します。大正・昭和を駆け抜けた夭折の作家・牧野信一は、 幻想的な作風の小説群を発表し、文壇に独自の境地を拓きました。
初期の「爪」が島崎藤村に激賞され、以後、「父を売る子」、「「悪」の同意語」など、父や母をテーマとしたセンセーショナルな内容の作品群で文壇に登場しました。昭和初年以降は、郷里小田原の土地や人をモチーフにした「吊籠と月光と」、「ゼーロン」などの作品群を発表し、その独自の境地をして「ギリシャ牧野」と称されます。
生誕120年、没後80年を迎える今年、牧野信一の書簡や写真などを展示します。
【会期】10月15日(土)~12月4日(日)※会期中無休
【時間】午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【場所】小田原文学館(小田原市南町2-3-4) 本館展示室
【入館料】一般250円、小・中学生100円
(20名以上で団体割引有、障害者手帳をお持ちのかた割引有)
【アクセス】
徒歩:小田原駅東口から20分
バス:小田原駅東口から箱根方面行バス
H・T・J・Z・U線「箱根口」下車徒歩5分
車:国道1号線「箱根口交差点」から路地に入り220m先右折後直進100m(駐車場7台・無料)
記念講演会「幻想文学としての私小説――牧野信一の世界」
小田原文学館特別展「生誕120年記念 牧野信一の心象風景」の開催を記念し、第57回群像新人文学賞受賞作家による講演会を行います。
牧野信一はある時期から、小田原近郊の風景にギリシア神話的な風景を読み込むようになり、「ギリシア牧野」の異名を取りました。私小説作家として出発した牧野は、いかなる問題意識から幻想的な作品を描くようになったのでしょうか。
その歩みについて考えます。
日 程 |
平成28年11月6日(日)
午後1時30分~3時30分 (受付は午後1時から) |
講 師 |
矢野 利裕 さん(批評家、ライター、第57回群像新人文学賞受賞) |
講師プロフィール |
1983年11月東京都生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科国語教育専攻修了。 2014年、「自分ならざる者を精一杯に生きる 町田康論」で『第57回群像新人文学賞(評論部門優秀作)受賞。
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主要著書 |
・矢野利裕「自分ならざる者を精一杯に生きる 町田康論」『群像』69(6)、2014年6月
・矢野利裕『SMAPは終わらない 国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」』垣内出版、2016年 ほか
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会 場 |
国際医療福祉大学 小田原キャンパス本校舎(城山1‐2‐25) |
申 込 |
小田原市立図書館に電話またはメールで。
電話 0465-24-1055
メール tosho@city.odawara.kanagawa.jp(郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記)
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参加費 |
無料 |
アクセス |
小田原駅西口から徒歩3分 |