2002年5月20日(月)、筑摩書房版牧野信一全集の刊行を記念し、種村季弘・小森陽一の両氏によるトークショー「不思議の国のマキノ」(青山ブックセンター主催、筑摩書房・「続・西部劇通信」後援)が開催されました。
(撮影 津久井隆)
■2009年開催朗読会
6月27日『月あかり』朗読会案内PDF(終了)
■2008年開催朗読会
9月21日『ゼーロン』朗読会案内PDF(終了)
7月27日『心象風景』朗読会案内PDF(終了)
■朗読者、蔀英治氏のインタビュー『マキノを音声で伝える快楽、聞く快楽』(05/03/18)
(告)2005年3月17日、「牧野信一の文学」を昨年上梓された近田茂芳氏が逝去されました。慎んで哀悼の意を表します。
関連ページ:『牧野信一の文学』刊行(近田茂芳著・夢工房)
(告)2004年8月29日、種村季弘先生が逝去されました。直ちには何の言葉も吐けませんが、慎んで哀悼の意を表します。
2002年5月20日(月)、筑摩書房版牧野信一全集の刊行を記念し、種村季弘・小森陽一の両氏によるトークショー「不思議の国のマキノ」(青山ブックセンター主催、筑摩書房・「続・西部劇通信」後援)が開催されました。
(撮影 津久井隆)
午後6時30分開演。会場は青山ブックセンター本店サロン(営団地下鉄表参道駅徒歩5分)。約100名の方々の参集をいただきました。
小森陽一氏の趣旨説明の後、種村季弘氏が入場、牧野文学に登場する女性像をめぐって、精緻な解説をなされた。その後小森氏からの示唆により牧野作品に見られる言語の多重・分裂についての検討に移り、19世紀末東欧の文学状況などとの比較を交え、論議はこれまでに見られない地平に進み、前半を終了した。
小森陽一氏
種村季弘氏
後半は来場くださった、新全集を監修されている保昌正夫氏と、著書に「牧野信一」がある柳沢孝子両氏の発言をいただいた後、マキノワールドの主舞台である小田原圏の歴史・自然・風土と近代化課程に論議がなされた。そして当時の小田原圏の持つ「混交性」という特質から、牧野作品のイメージの多様性を検証する中で、新全集第一巻に初収録された初期作品への言及が行われた。
故・保昌正夫氏(→追悼関連記事)
柳沢孝子氏
2時間あまりの講演に熱心に耳を傾けた。
午後8時40分閉演
(構成 熊谷真理人)