故・保昌正夫氏
「不思議の国のマキノ」講演会場で
筑摩書房版牧野信一全集の編集委員を務めた保昌正夫氏が昨年十一月二十日逝去されました。
私自身は、何度もお目にかかりながら、親しくお話をお聞きする機会をついに失してしまい、残念でなりません。
「現代日本文学全集」(筑摩書房版、1955年)に始まり、人文書院版牧野信一全集(1962年、75年)、そして今回の新全集(筑摩書房版、2002年-)に至る半世紀の全階梯で、マキノ文学の真摯な紹介者で在られた保昌先生の仕事の一端を、下記に紹介し、感謝と哀悼の意に代えさせていただきます。(編集人)
◆ 保昌正夫:旺文社文庫「鬼涙村・他十一編」解説から
■追悼関連情報
また、下記のような追悼の催し、追悼特集が予定されているので簡単に紹介いたします。
主催:財団法人 日本近代文学館・保昌正夫さんを偲ぶ会(実行委員 紅野敏郎・竹盛天雄・中村 稔・黒井千次・十川信介) 日本近代文学館のホームページ
http://www1.odn.ne.jp/bungakukan/
◆保昌正夫著「牧野英二」を刊行し、また保昌氏が総監修にあたっていた「EDI叢書」などで明治大正期の作家・作品の意欲的な紹介で知られるEDIがは、同社の雑誌「サン・パン」(SAN
PAN)誌上で追悼特集を編む。(2月下旬予定)
EDIのホームページ
http://www.edi-net.com/